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大己貴神(おおなむちのかみ)

この神は一般的には『だいこくさま』と呼ばれて広く崇拝され親しまれています。
そのほか、大国主神(おおくにぬしのかみ)・大物主神(おおものぬしのかみ)・八千戈神(やちほこのかみ)・宇部志国玉神(うつしくにたまのかみ)など、沢山の神名があり、それぞれのご神徳によって呼びわけられています。
つまり、それだけ偉大なご神徳を備えられた神様だと言えましょう。
では、ご神徳の一端を具体的に見てみましょう。
医薬の神として
例えば、『因幡(いなば)の白兎』のお話からも拝される通り、だいこくさまは大変優しく慈愛深く、人々に医療禁厭の法を教えられたことから病気平癒・家内安全のご利益のある神様として信仰されています。
農耕・豊作の守護神として
だいこくさまは、少彦名神(すくなひこなのかみ)と協力され様々な困難を乗り越えながら国土を開拓され、人々に農耕を勧め国土経営を全うされたと伝えられています。私たちの祖先は、春に種まきをして豊作を祈り、秋に収穫をして神(自然)の恵みに感謝するという、うるわしい神まつりの伝統を遺してくれました。”祈りと感謝”その心は単に農業だけに限らず、商工業・漁業等すべての業に通じるたいせつなものであります。
縁結び・福の神として
出雲(いずも)の神様と言えば即座に縁結びの神様と言われるように、だいこくさまは、有名な出雲大社のご祭神であり、古くから縁結び(安産・子宝)の神として信仰を集めています。
また、彫刻や絵画で表現されているあのにこやかなお顔と米俵の上に座られ不平不満の影すらない福徳円満なお姿から察せられる通り、人々に『宝授ける福の神』とそのご神徳を称えられています。
八千戈神という神名は、文字通りその勇武果敢な積極的行動面を称えての呼称と考えられています。

少彦名神(すくなひこなのかみ)

少名毘古神・少名牟遅神とも書かれています。
大己貴神=だいこくさまと御心を同じくされ相協力して国土の経営・安定に尽力された神様です。
不逞の徒を平定され、世の人々の暮らしを助け、溝を掘って水利を通じたり、土地を開拓して耕作をすすめるなど、大変苦心遊ばされたと伝えられています。
従って、この神もだいこくさまと並んで、農業神・医薬の神、救助の神として篤く信仰されています。

天手力男神(あめのたぢからをのかみ)

神話「天岩戸開き(あまのいわとひらき)」でよく知られた、力の強さを神性とする神様です。
天照大神が天岩屋にお隠れになられた際、八百萬神は心を合わせてその出御を祈り、この神が戸を開き、大神の手を執ってお出ししたと伝えられています。
伊勢神宮の内宮に相殿神として、また、長野県の戸隠神社にも主祭神として祀られています。

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