駒ケ岳神社、及び霊山甲斐駒を崇拝する人達で組織されたグループ(講社)の総称です。 神社に参詣するだけではなく甲斐駒に登拝すること、及び、
修行を目的としています。
各講社毎に先達(せんだつ)とか行者(ぎょうじゃ)と呼ばれる経験豊かな長老がおり、講員は白衣を着て鈴を振り、大祓詞(おおはらえことば)・般若心経などを
唱えながら登拝します。
なお、出発に先立っては心身を清浄にし、禁忌を犯さぬよう、いわゆる精進潔斎がこころがけられていします。
現在活動している講社としては、開力講・三山寿永講・丸王講・天竜講・寿(ことぶき)講・明山講などがあります。
先達が引退、或いは亡き後、適当な後継者に恵まれず講社としては解散し、以後 個人・家族で参拝する形をとっている例もあります。
駒ケ岳講の活動が最も盛んであったのは、江戸時代の末期から、明治、大正、
昭和(戦前)の時代で、境内を始め登山道のいたる所に建立されている数多の石碑、霊神碑から往時の篤い信仰の跡がうかがわれます。
また、碑の刻銘や諸資料から盛時には、日元講、開びゃく講、落合講などの講社も存在していたことがわかります。
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